ホテル仕様まくらって?

Nekaraでも取り扱わせて頂いていたり、大手ECサイトや量販店でもよく見かける『ホテル仕様まくら』について、普及してきた経緯の豆知識を皆様にお伝えできればと思い、今回の投稿をさせて頂きます。

星付きの高級ホテルなどでは、羽毛ふとんに羽毛まくらが使用されていた経緯があるのですが、近年、羽毛まくらの代替品として、ポリエステルのマイクロファイバーを使用したまくらが多く使われるようになった背景には、いくつかの経緯があります。

1.羽毛アレルギーへの配慮

羽毛まくらは高級感や快適性がある反面、ハウスダストやダニの死骸・糞、羽毛の微細な粉塵がアレルギー症状を引き起こす可能性があります。特にホテルでは宿泊者が不特定多数であり、アレルギーリスクを避けるために「羽毛を使わない代替素材」が求められました。

  1. 清掃・メンテナンスのしやすさ

羽毛まくらはクリーニングやメンテナンスが難しく、頻繁な丸洗いには不向きです。一方、ポリエステルのマイクロファイバー枕は丸洗いが可能で、ホテル業界にとって「清潔感を維持しやすい」点が大きな利点でした。
コロナ禍以降、特に「洗える」「清潔さをアピールできる」ことが重視され、さらに普及しました。

3. コストと耐久性

羽毛は天然素材ゆえ価格が高騰しやすく、補充・交換のコストもかかります。マイクロファイバーは大量生産が可能で、コストが安定していて耐久性も高いため、大量導入が必要なホテル業界にとって経済的な選択となりました。

4. 羽毛のような「ふんわり感」の再現技術

昔のポリエステルは固くて蒸れやすいイメージがありましたが、近年は超極細のマイクロファイバー技術が発達し、羽毛のような「ふんわり柔らかい感触」「復元力」「通気性」を再現できるようになりました。これにより「羽毛の快適性」と「化繊の利便性」を両立できるようになり、ホテル仕様の標準素材として一気に広がりました。

5.環境や動物福祉の観点

近年、SDGsや動物福祉の観点から「羽毛の採取方法(ライブプラッキングなど)」が問題視されることがあり、代替素材としてポリエステル枕を選ぶホテルも増えています。

開発の進歩と時代に求められるニーズを背景にポリエステルマイクロファイバーを使用した『ホテル仕様まくら』が開発され、普及してきたのです。

Nekaraの『ホテル仕様まくら』は、3種類の高さから、ご自身に合った高さが選べ、側生地には、100%のコットンを使用しています。
洗濯機での丸洗いも可能ですので、お店にお越しになられた際には、ぜひお試しください。