Nekaraのお店をオープンさせて頂いてから、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。お陰様でお店の前を通りがかり、商品を購入してくださる個別のお客様。ご自身で運営されている民宿のオーナー様などから少しづつではありますが、ご支持を頂戴しております。

大阪生まれの私は、船場というこの街は知っており、大阪金融街の北浜の南側に位置するアパレル関連の問屋街というイメージでしたが、船場の歴史については、知らないことが多かったので、こちらで共有させて頂きます。
船場の発展は、豊臣秀吉が大坂城を築いた際に堺や伏見から商人を呼び寄せたことに始まり、江戸時代には呉服商や金物商、両替商などが集まり、大阪の商業の中心地として大きく発展しました。
明治から大正にかけては、国策の後押しもあり繊維産業が根付き、近代的な問屋街へと進化し、「大大阪」と呼ばれる都市繁栄を支える存在となりました。
戦後は都市整備と再開発の流れの中で、道路・高速道路・地下鉄を一体化した大規模な構想が進み、その象徴として1967年に船場センタービルの建設が始まります。1970年に完成した同ビルは、中央大通の高架下に東西約1kmにわたって広がる巨大な商業施設群で、繊維・服飾関連の卸売業を中心に多くの店舗が集まりました。
現在も生地や手芸資材を扱う店が軒を連ねる一方、一般小売や飲食店も増え、多様な顔を持つ商業拠点として進化を続けています。近年はB2CやB2Dの広がりにより、かつてのにぎわいが落ち着きを見せていますが、新しいニーズに応じた進化も続いているので、新しい船場の街歩きを楽しめる魅力もあります。
船場にお越しになられる際は、ぜひ「Nekara」にも一度、足をお運びください。